ロロノア・ゾロさんにサンジ君を10人プレゼントしよう
act. 9
引き寄せた一人を、ゾロは強引に抱き込んでキスをした。
王様ゲームでさんざん遊びまくったおかげで、どのサンジもいい感じに出来上がっていて、こうしてやや乱暴に扱っても、サンジ達の誰一人として文句も言わない。
むしろサンジの方も急いているらしく、積極的に舌を絡めてきた。
そう焦るな。
ちゃあんとイかせてやるからな。
内心でにやりとしながら、ゾロはサンジの口の中を舐る。
あと4人。
射精してないサンジがいる。
ゾロは当然、10人のサンジ全員を昇天させる気満々だった。
やばいほどに楽しい。
さてこのサンジはどうしてやろう、と考えていると、また別のサンジが辛抱しきれなくなった様子で近寄ってきて、吐精したばかりのゾロのペニスに触れてきた。
片眉を上げてそれを面白そうに見て、ゾロは、そのサンジの後ろ頭を乱暴に引き寄せて、口元に濡れた性器を押し付ける。
ぬるん、と温かい口腔に、ゾロのペニスが包まれた。
いつもならこんなにデリカシーの欠片もなくイラマチオを要求すれば、脳天から湯気を出して怒るくせに、今日のサンジの…いや、サンジ達の従順なことといったらどうだ。
我先にとゾロを求めて寄ってくる。
なんとまあ浅ましく、いとおしい事か。
普段もこのくらい可愛きゃいいのに。
フェラチオに夢中になっているサンジに気をとられていると、キスをしていたサンジがムッとしたように両手でゾロの顔を固定してきた。
もうその悋気が可愛くて可愛くて仕方ない。
恋人に妬かれるのがこれほど快感だとは思いもしなかった。
フェラサンジにはちょっと可哀想だが、ここはキスサンジの意に沿ってやることにして、フェラサンジの口に突っ込んだペニスを、乱暴に二、三度ピストンして再び勃起させると、ゾロはそれを強引に抜き取った。
突然口の中からペニスを引き抜かれたサンジは、名残惜しそうな顔をした。
それを宥めるように軽く頭を撫でてやってから、ゾロはキスサンジを見て、にやりと笑いながらその場に仰臥した。
「自分で挿れて動いてみろ。」
尊大に言い放つと、キスサンジの頬がぱあっと紅潮した。
いつもなら「ふざけんな!」と蹴りの一発も飛んでくるところである。
だからゾロは、わざとそんなキスサンジの様子を見て、小馬鹿にしたように鼻先で笑ってやると、ちらりと後方のフェラサンジに視線を投げた。
お前がやらないんなら、向こうのサンジにやらせるぞ、という含みを、その視線にたっぷりと持たせてやる。
案の定、キスサンジは、さっと顔色を変えた。
唇を噛み、気の強い瞳でゾロを見据えると、気丈にゾロの上に覆いかぶさってくる。
それを見ていたフェラサンジは、あからさまに落胆したような顔をした。
楽しすぎる。
ゾロの上に覆いかぶさってきたサンジは、ゾロの両脇に両膝をついた騎乗位の体勢で、後ろ手でゾロの砲身を自らの後孔にあてがい、ゆっくりと腰を落とし始める。
緊張しているのか、その手は可哀想なほどかたかたと震えている。
もちろん、止めてなどやらないが。
周りのサンジ達は、欲情しきった目で食い入るようにその様子を眺めている。
ゾロの上のサンジはゆっくりゆっくり腰を落としてくる。
どこかおっかなびっくりのしぐさのくせに、ゾロを迎え入れる後孔は待ちわびているかのように収縮を繰り返している。
ゾロは、強引にガツンと突き上げたくなる気持ちを抑えるのに必死になった。
くぷ、くぷ、とサンジの尻がゾロを飲み込んで行く。
「…ふ…っ…、く、ゥッ…、んッ…、」
苦しいのか僅かに眉を寄せて、声を押し殺したいのか唇を噛んで、そのくせ上気した潤んだ瞳で。
吐息と共に微かに漏れる声。
ゾロは人の悪い笑みを浮かべながら、サンジの様子をじっくりと堪能している。
実に可愛い。
本当はゾロもいい加減限界に近くなっていて、この剛直を下から力任せにがつんがつん思うさま突き上げて、泣きが入るほどあんあんひいひい言わせたい。
だけどまだ、我慢、だ。
こんなにも贅沢な晩餐、食い散らかしたらバチが当たる。
じっくり丹念に、骨の髄までしゃぶり尽くして堪能しなくては。
「どうした?動けよ。」
やっとの事、といった風情でゾロの性器を根元まで受け入れて、震える息をついたサンジに、ゾロが追い討ちをかけるように無慈悲に言い放つ。
屈辱と羞恥に歪むサンジの顔が、例えようもないほど美しく見えた。
ゾロは内心で何度目かの舌なめずりをした。
いっそ、塩かけて頭からバリバリと食ってしまいたい。
悔しそうにゾロを見るサンジの碧眼は、物言いたげに潤み始めている。
本当はゾロに下から思い切り突き上げてほしいのだろう。
焦れたようにほんの少し腰を揺らしている。
そのくせ、妙にうぶいこの恋人は、自分で抽迭する度胸はないのだ。
だからゾロは、もっともらしい優しげな笑みを、口許に浮かべてやる。
視線にありったけの愛情を込めて。
「…俺ので気持ちよくなるとこ見せてくれよ。」
サンジが一番弱い、少しだけ掠れた甘い声音で囁いてやる。
それから、サンジの中に収まっている自分の性器をぴくりとだけ動かしてやる。
それだけでサンジは全身をふるりと震わせた。
さあっと白い肌に鳥肌が立つ。
地面についた膝がかたかたと痙攣を始める。
「…サンジ。」
めったに呼ばない名前をここぞとばかりに紡いでやれば、サンジはもう酩酊したような顔で腰を蠢かせる。
ゾロの腹に手をつき、サンジは、緩やかに腰を動かしだした。
くちゅ…、と、接合部から濡れた音がした。
その音に煽られたのか、きゅうっとサンジの中が締まる。
「ッ! く、ふッ…!」
締めてしまったことで、自分の中のゾロの存在を強く自覚したのだろう、びくりとサンジの体が跳ね、んくっと、その喉が鳴る。
「あ…、あ…、」
改めて確認するように、再度、きゅ、きゅ、とそこが締まる。
緩やかだった腰の動きが、次第に大胆に、淫らになる。
「あ、あっ…、ぞ、ろ、ッア、ゾロっ…!」
ゾロの体の上で、サンジが淫らに腰を振り、快感を追う。
ごくり、と今度こそ隠せずにゾロの喉が鳴った。
線の細い、けれど、しなやかに筋肉のついた腰が、ゾロの大きく屹立した性器をくわえ込んで、淫猥にくねる。
そのエロチックな踊りに、ゾロは目を奪われた。
漏れる吐息は熱い。
サンジが尻を振るたび、くちゅり、くちゅりといやらしい音がする。
「ああっ…、んんっ…、あ、イイ…ッ…、あァ…、あああ…、」
噛み締めた唇が緩み、艶やかな嬌声が零れはじめる。
俯いていたサンジの顔は、快楽にのけぞり、上体が大きく反り返る。
「は…、はぁっ…、あ、ひ…、ああ、あっ…!」
奥に銜え込むというより、内壁に擦りつけるような動き。
それはゾロの敏感なところも擦りあげてきて、ゾロは、急激にこみ上げてくる射精感に歯を食いしばった。
気持ちよすぎる。
サンジがイく前に自分が遂情してしまいそうだ。
ここで逐情してしまったとしても、すぐに充填して抜かず続発の自信はもちろんあるが、まだこの絶品の名器を味わっていたいのだ。
くっとゾロが腹に力を込めると、サンジの中に収まったそれが硬度を増す。
「はぅ…んっ…!」
と、サンジが悩ましい声をあげた。
快楽を追うことに夢中になってるサンジは、手を背後、ゾロの腿の上辺りにつくと、上体を後ろに大きく反らした姿勢のまま、膝をM字に立てた。
ゾロの目に結合部がはっきりと晒される、あられもない体勢。
サンジの理性が完全に吹っ飛んでいる事を、ゾロは悟った。
手を後ろについて、足を大きくM字に広げて、サンジは腰を動かしている。
その姿勢だと、サンジの中の一番いいところをゾロの張り出したエラの部分がこりこりと引っ掛けて擦りあげる。
サンジは夢中になってその内壁を何度も何度も擦る。
まるでゾロの性器を使ってサンジが自慰をしているようだ。
「ふぁ…、あ…、はあっ…、アア…、」
大きく開いた足の間で、サンジの性器は固く屹立している。
鈴口から透明な雫がぽろぽろと零れている。
いやらしく濡れるここもぐちゅぐちゅにいじくりまわしてやりたい、が、それも我慢。
このまま触れられもせずに射精するところを見たい。
周りで固唾を飲んでいるサンジ達にも、見せ付けたい。
どんな気分だ? 己の痴態を目の当たりにするのは。
壮絶に扇情的な色気を垂れ流しにした顔を見るのは。
自分では知らなかったろう?
理性のとんだ自分がどれほどに貪欲に快楽を貪るか。
どれほど淫蕩にまみれた顔を晒しているか。
思い知ればいい。
自分の浅ましさを。
どれだけ全身でゾロを好きだと訴えているかを。
その痴態が、どれだけゾロを煽っているかを。
どれだけゾロが、サンジを愛しているかを。
2008/11/11
前回から3年も間を空けて再開ってどうよ。