■ 第15話 ■ Pillow Biter/picoさん


 

「ん・・・・・ン・・・・はっ・・・・・・・」

「・・・・・・・っサンジ・・・・・・・・」

ゾロの唇がチュッと音を立ててサンジの唇から離れていく。

その熱い瞳に見つめられ、サンジは小さく喉を鳴らした。

 

ずっと望んでいたモノが今こうして目の前で繰り広げられている。

ゾロはサンジの唇に何度も触れ、買い与えてくれたピンクのグロスを舐めとるように舌を這わせる。

 

 

サンジはもう我慢出来なかった。

ずっと隣の部屋から盗み聞く事しか出来なかったゾロのセックスが、今こうして自分に与えられようとしているのだ。

 

恐々ながら足を開く。

開いた足の間にゾロの身体を受け入れ、そのペニスが硬くなっているのに気付き身体中の血が沸き上がる。

 

 

ゾロの指がサンジの頬に触れ、首筋に触れ、シャツを割り開いて乳首へと下りてきた。

胸の尖りを指で優しく摘まれ、自然と身体が跳ねる。

「あっ・・・・・・・・!」

おかしな声まで出てしまい、顔が一気に熱くなった。

 

そんなサンジの顔を見下ろしながらゾロが笑う。

それはそれは優しく、微笑むのだ。

 

 

「怖ェか・・・・・・・・?」

「・・・・・・・・・なっ!」

「大丈夫だ、優しくしてやっから、力抜いてろ」

「バカっ何言っ・・・・・・・」

しかしゾロの手がスカートの中の太股を撫で始めた途端、サンジの身体は緊張で強張ってしまう。

そのまま女物のショーツ越しに竿の部分や睾丸、そして肛門までをマッサージのように揉み込まれた。

 

 

「んっ・・・・・・う・・・・・・・・・!」

「はみ出してんぞ・・・・・・」

ゾロはスカートをたくし上げ、足を開いているサンジの股間部分を見つめて呟いた。

女物の下着から勃起したペニスがはみ出し、ヒクヒクと誘うように浅ましく震えている姿。

まるでからかい辱めるかのように笑いながら囁くゾロの声に、サンジは身体の芯からジワァッと熱が沸き上がってくるのを感じた。

 

見られている事が恥ずかしく、けれど最高に気持ちいい。

早くソコに触れて欲しくて、サンジは腰を持ち上げゾロの昂ぶりに自身を押し付けた。

 

 

ゾロが一瞬真顔になる。

「・・・・・・・っクソ・・・・・・・・・・・!」

そして次の瞬間サンジの下着の中に手を突っ込むと、期待に震える股間を激しく刺激した。

 

「ああっ!・・・・・・ふっ・・・・んう・・・・・・・っ!!」

自分で触るのなんかとは全然違う。

ゾロの指は熱く激しく、けれど想像よりも物凄く丁寧に優しくサンジの股間を愛撫した。

 

 

 

そしてそのまま下着を下ろされ、肛門には熱い指が伸ばされる。

「っ・・・・・・・・」

同時にサンジの身体がピクンと震える。

 

この3日間、エースにも何度か弄られたその場所。

しかし指を挿入され刺激されても、サンジは勃たなかったのだ。

(きっとエースだったからだ・・・・・・・大丈夫・・・・・・・・・・)

 

そう思っていても不安になってしまうのは仕方のない事で。

こんな場所を弄られる事なんて、初めてなのだから。

 

 

 

とうとうゾロの指先がゆっくりとサンジの中に埋め込まれる。

「うっ・・・・・うぅ・・・・・・・・」

異物感に震え、喉からはくぐもった声が漏れる。

ゾロはそんなサンジにずっとキスを落とし、宥めるように身体を撫でていてくれた。

 

 

「ハアッ・・・・・ゾ、ロ・・・・・・・・・・」

ようやく指2本を埋め込まれ、腹側をグッグッと押し上げられるように動かされる。

初めは異物感しか感じられなかったその動きも、ふとある部分を掠めた瞬間サンジに電流のような刺激をもたらす。

それはもう、声など抑え切れないくらいに激しい快感。

 

しかしサンジは自分の口から溢れ出すその矯声に嫌悪を感じ堪えた。

 

 

 

いくら自分が可愛らしく喘ごうとも、これまでゾロの抱いてきた女性たちなどに男の自分は到底かなわない。

男の喘ぎ声など聞いてゾロが不快感でも覚えたらどうすればいいのか。

 

そんな考えがあるから、どうしても声を抑えようと唇を噛んでしまう。

そんなサンジの唇にゾロの指が割り込み、サンジは恥ずかしさに瞑っていた目を開けた。

 

「噛むなっつってんだろうが・・・・・・・声聞かせろ・・・・・・・・・」

そう言われ、口の中まで指で犯される。

女性たちがサンジに見せつけるため夢中で舐めていた指は今、片方は上の口から、もう片方は下の口からサンジの内部を犯しているのだ。

 

 

「ん・・・・・あっ、あ・・・・・・・・・」

気が狂ってしまうかと思うほどの興奮と快感に、とうとうサンジは自らゾロの昂ぶりに肛門を押し付けた。

引き寄せるようにゾロの腰に足を回し、薄く瞳を開いてゾロを見つめる。

 

「サンジ・・・・・・・・・っ」

ゾロのズボンのチャックが焦ったようにチーッと下ろされ、中からは巨大なペニスが姿を現した。

果たして自分はちゃんと受け入れる事が出来るのか。

大きな不安と期待が綯い交ぜになり、サンジの心臓を高鳴らせる。

 

 

「・・・・・本当に良いんだな・・・・・・・?」

不意にゾロのどこか不安げで情けないような確認の声がかけられる。

サンジは何度も小さく頷いて身体の力を抜いた。

深い呼吸を繰り返し、震える腕でゾロの首を抱き締める。

 

 

 

「サンジ・・・・・・・・」

熱く湿ったペニスがピタリと肛門に押し当てられ、次の瞬間、来る・・・・・!と身構えたサンジの身体を切り裂くようにとんでもない質量が押し入ってきた。

「あああああっ・・・・・・・・!!」

痛みと異物感から抑えようとしていた声が漏れてしまう。

しかしそれも考えられなくなる程に、ゾロを受け入れるという行為はサンジに大きな衝撃を与えた。

 

「うっ・・・・・・・く、ぁ・・・・あ、あ・・・・・・・・!」

余りの痛みに、ついつい逃げ腰になる。

開いた足も閉じそうになって、しかしゾロはそれを撫でさすりながらサンジにキスをして宥めてくれた。

長大なペニスは少しずつ侵入を果たし、ゆっくりと長い時間をかけてようやく根本まで納まる。

 

(熱い・・・・・苦しい・・・・・・・っ!)

サンジを襲っていた痛みと圧迫感も、時間が経てば少しずつ落ち着いてくる。

その間ゾロはジッと動かず、サンジが落ち着くのを待ってくれていた。

 

 

 

しばらくして落ち着きを取り戻した頃、サンジはようやく自分の現状を思い返し見つめ直す。

 

今自分はゾロと繋がっていて、それは愛し合うという行為で。

そう、今自分はゾロと繋がっているのだ。

 

3日前の時点では到底考えられなかったこの状況に、サンジは一気に血液が沸くのを感じた。

同時に股間にも血が集まり、痛みに萎えかけていたペニスはグンと上を向き蜜を零す。

 

 

「ん・・・・・・・・・・」

中をヒクヒクと締め付けてみると熱い“ゾロ”を感じる。

初めて粘膜で感じるそこが、サンジの中で激しく脈打っているのに気付いた。

 

ゾロは額から汗を落とし、けれど決して自分勝手に動こうとはしない。

 

 

そのゾロの姿勢に、サンジは胸を締め付けられたかのような苦しさを覚えた。

そしてゾロの耳元に唇を寄せ、内部をキュウッと締め付けながら、囁く。

 

 

 

 

「なあゾロ・・・・・・・・動いて・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

途端にゾロがゴクリと喉を鳴らしたのが判った。

しかし次の瞬間からサンジの思考回路はプツリと切断されてしまう。

ゾロの突き上げが始まったからだ。

 

「うあんっ・・・・・・・・ひあああっ!!」

あられもない声を上げ身体をガクガクと揺すられる。

巨大なゾロのペニスがサンジの気持ちいい場所を頻りに擦り上げ、出たり入ったりを繰り返す。

結合部からはグチャグチャと淫猥な音がひっきりなしに漏れ出していたが、今はそれすらも2人を煽るオプションに過ぎない。

 

 

気持ちいいのだ。

気持ちよくて気持ちよくて堪らない。

苦痛と快感が混濁して下半身と脳ミソを直撃するその感覚に、サンジは声を抑えることも忘れ喘ぎ続けた。

 

「あっ、あっ、あっ、ハァッ・・・・・・ああああ─────・・・・・・・・っ!!」

「くっ・・・・・・・・・!」

まるで言葉を知らない動物のように“あ”を連発して喘ぎ散らす。

そのサンジの体内にゾロは大量の精液をぶちまけ、2人は荒い呼吸のまましばらく抱き合っていた。

 

 

 

 

 

 

そうしてゾロの腕の中に抱かれるサンジの表情はもう孤独に苛まれていた頃の少年のそれでは無い。

うっとりと愛しい男に抱かれ目を閉じるその身体は既に“愛し愛される”という事を知っているのだから。

2005.6.2

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「ふぐりっこ倶楽部」/金たまこさん


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