“魔法”と“術法”について。
NOVELに、GRAYxCLAUDIA 番外編「SLEEPING BEAUTY」をUPした後に、こんなメールを頂きました。
> おまけにこのクローディア、公式設定では、魔法を使う才能はないはずなのに、
> いきなり“魔術で思念を飛ばして”ダンジョンを透視したりする。
> めちゃめちゃ才能豊やのう・・・。なんて言ってたのにクローディアに水の術法つかわせるっぽいですね
やっぱりクローディアは術法つかうべきです(w
えーっとぉ・・・(^^;
ごめんなさい、言われてる意味がほとんど分かりません。
ロマサガコミック版の内容を批判していたくせに同じ事やってるじゃん、て意味でしょうか?
とりあえず、ご批判を頂いたもの、として受け止めましたので、反論させていただきますね。
メールでお返事だそうかと思ったんですが、メアドの記載がありませんでしたし、もしかしたら他にも同様のこと思ってる方いらっしゃるのかなぁと思ったので、あえて、こちらで。
えっとですね、もしかして、“魔法”と“術法”を混同されてませんか。
えー、前半の引用部分は、私がここで書いた、「コミック版の事」からの抜粋ですね。
で、それに対しての、「なんて言ってたのにクローディアに水の術法つかわせるっぽいですね」は、GRAYxCLAUDIA 番外編「SLEEPING BEAUTY」の中の、「万が一愛する人が傷ついても、瞬時に癒せるほどに術法を極めたいと思う。」と、クローディアに独白させている部分を指してるんだと思いますが、
ロマサガ漫画版でクローディアが使っている“魔術”と私が小説の中で書いた、クローディアが独白している“術法”は全く別のものです。
(少なくとも私はそのつもりで書いています)
漫画版では「魔術」と表記されていたので勘違いされたんでしょうか。
まず、「コミック版の事」で私が、「クローディアには魔法を使う才能はないはず」と書いたのから説明しますが、これはロマサガ大事典の記述にそうあります。
(WSC版の攻略本では“術法の才能はなく”と書いてあるのがあいたたたですが、私は誤植かよく知らん人が書いたんだなと思っています。WSC版の攻略本は他にもロマサガー的に変だなという記述が随所に見られるし。)
ここでクローディアにないとされている“魔法を使う才能”は、「森の魔女としての才能」、の事です。
つまりオウルがゲーム中で使っている、
といった能力の事です。
これは、ゲーム中、オウル只一人が使っている固有の“魔法”であり、他の登場人物の誰一人としてこのような“魔法”を使っているキャラクターはいません。
もちろん、どの町の術法屋もこのような術を売っている所はありません。
これに対して“術法”は、町でなんぼでも買えるものです。
金さえあれば武器か防具の如くほいほい買えるものです。
ロマサガ漫画版で、クローディアが使った、「思念を飛ばしてダンジョンを透視する」魔術なんてものは、買える術法の中には存在しないんです。
漫画版ではなぜかクローディアの属性が「魔」になっていますが、魔の術法の中にもダンジョン透視なんて術法はありません。
漫画版は、ゲーム上の何処にも存在しないものを当たり前のように出してきているから、私は批判しているんです。
(クローディアに思念を飛ばす能力が無い、というのは、ゲームの中でも、オウルからの思念を受取るのみで会話できていない───受信は出来ても送信は出来ない───事ではっきりと示されています。)
一方、私が私の小説の中でクローディアに使わせている“術法”ですが、これは、このメールの方も「水の術法」と気がついておられるようなのですが、「水」属性の「癒しの水」です。
ロマサガーはお分かりになると思いますが、これはクローディアの初期所持術法なので、ちゃんとゲームシステムを踏襲してるんです。
ついでに言うと、私は、クローディアには魔法を使う才能はないというのは、無視していい設定ではないと考えています。
森の魔女に育てられた娘なのに、何故、森の魔女と同じ魔法がつかえないのか
↓
森の魔女の娘ではないのではないか
↓
22年前に行方不明になったという皇帝の皇女ではないのか
という伏線になってるわけですから。
私からの反論は以上です。
2002,6,22
このコラムは日記で書いたものを加筆修正して載せています。
各コラムの文末についている日付は、日記での発表日です。